
はじめに
足首の痛みには様々な種類がありますが、その中でも内くるぶしの下の部分に痛みが出る事もあります。捻挫とも違う「後脛骨筋腱炎」について、今回はお話を進めていきます。
後脛骨筋腱炎とは
中高年の女性に多い病気の一つです。踵の痛みをメインとする足底筋膜炎と間違えて来院する事も特徴的です。足首の内側、内くるぶしの下あたりに痛みや腫れを訴えるので、症状を把握する事で、その間違いは防ぎやすくなります。
「後脛骨筋」という筋肉は一般的にはマイナーな筋肉かもしれませんが、足底のアーチを創る強力な筋肉で、この筋肉が弱くなってしまうと、偏平足が進んでしまう事も考えられます。
この筋肉が何かしらの原因で、引き伸ばされてしまい、痛みへと移行してしまうのが「後脛骨筋腱炎」という病気です。
後脛骨筋腱炎の原因と症状とは
上記でも上げましたが、後脛骨筋が何かしらの原因で引き伸ばされてしまうから発症します。以下に、原因と症状を上げていきます。
【原因】
✅肥満傾向
✅長時間の立ち姿勢
✅繰り返しのジャンプ・ランニング
✅偏平足
【症状】
✅足首の内側の痛み
✅足首の内側の腫れ
✅歩行時の激しい痛み(悪化時)
こういった原因や症状に思い当たる方は後脛骨筋腱炎を疑っても良いかもしれません。
後脛骨筋腱炎の一般的な検査と治療法とは
【検査】
身体所見と、症状から判断されることがほとんどです。後脛骨筋腱の断裂が疑われる場合には、MRIを使い確認します。
【治療】
安静と休養を取りながらのリハビリテーションが選択されます。同時に、靴の中に装具を入れ、足首の正常な動きをサポートさせる事も行っていきます。
基本的には後脛骨筋腱に対して、負荷をかけない手段が選択されるようです。同時に、腱周囲のリラクセーションや、筋力強化も行っていきます。後脛骨筋腱の断裂を伴っている場合には手術も選択されます。
骨盤王国でのアプローチ法とは
なぜ、後脛骨筋腱への負担がかかってしまったのかという観点と、全身の循環を整える事を合わせて行っていきます。
【後脛骨筋腱へのアプローチ】
ふくらはぎの内側面や、うちくるぶし、足底部など後脛骨筋の走行しているエリアに緊張や、逆に弱っている所などがないか確認します。
脛骨という骨の内側部分などに硬さが出ている事も多いため、そういった部分へのアプローチは緊張した部位を緩め、痛みの軽減が引き起こされることが考えられます。
【全身の循環のアプローチ】
骨盤王国では「全身の循環を整える」事を大事にしています。足単独で悪くなって、後脛骨筋腱炎を引き起こしてしまう事は少ないと考えられるからです。
以前に足関節捻挫を起こしている場合、足関節の不安定性があり、そこから痛みに繋がっているかもしれないし、腰回りを痛めた事がある場合、足に行く血流が悪くなっていて、結果足の痛みに繋がっているという例も考えられるからです。
局所だけでは、なかなか改善されない例も全身から整えていく事で、より根本の部分からアプローチする事が出来ます。
骨盤王国では独自のタッピング刺激を使う事で深部にまで刺激を届ける事が出来、結果として痛みの軽減につなげる事が出来ます。
終わりに
なかなか治らない足首の内側の痛みも、一度骨盤王国にご相談ください。きっと力になれると思います。