皆さんは、歩いているときや特定の靴を履いた時に足や足首が痛くなったことはありませんか?もしかしたら、それは足根管症候群といわれる症状かもしれません。
足根管症候群は、神経症状なので見た目には分かり難いですが、酷い場合には何もしていなくても痛みを感じることがあるなど日常生活にも影響を与える可能性があります。
今回は、そんな足根管症候群について紹介させていただきます。
足根管症候群とは何か
まず足根管とは何かを説明いたします。足根管とは、かかとの近くの線維性の管のことです。この管の中を後脛骨神経と呼ばれる神経が通っており、足の裏までこの神経が通っています。
そして、この足根管の周囲の組織が炎症を起こすと、組織が腫れて神経を圧迫し(神経圧迫)、痛みが生じる状態が足根管症候群とされています。
足根管症候群で最も多くみられる症状は痛みで、焼けつくような、またはチクチクするような性質のものが多いようです。立ったり、歩いたり、特定の種類の靴を履いたりすると痛みが生じるのも特徴です。
足首の周辺、特に内側に生じやすく、つま先へと広がる痛みが、通常は歩くと悪化し、安静にすると軽減する傾向があります。
症状が進行していくと、安静にしているときも痛むようになったりと、日常生活にも影響していくようになります。
足根管症候群になる原因は何か
足根管症候群は、骨折やリウマチによる変形、ガングリオンなどで起こることもありますが、ほとんどの場合は、偏平足が原因で起こっているとされています。
偏平足になると足の内側が落ち込み、足根管内を通る腱や足根管を形成する屈筋支帯に負担が掛かり、炎症を起こして腫れたり、肥厚したりして、足根管を狭めてしまいます。
その結果、神経症状である足根管症候群が発生してしまうのです。
偏平足の原因は、加齢に伴う足裏の筋力や弾力の低下、体重の増加、運動のし過ぎや疲労の蓄積などと言われているのです。
実際に偏平足の方を診てみると、ほとんどの方に骨盤の歪みや間違った足の使い方が多く見受けられます。そのため、男女問わず症状が現れることがあるのです。
病院での足根管症候群に対するアプローチ
病院では、診断するために患部となる足の検査をしていくことが多いです。
足首の骨のすぐ下の、損傷や圧迫が起きている部分を軽くたたくと、チクチクする感覚が起こることが多く(ティネル徴候と呼ばれます)、この感覚はかかと、足のアーチ、またはつま先へと広がります。
その後に、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬(きんしかんやく)が処方されることがあり、ゴルフボールやテニスボール、青竹を使った足裏の筋肉のストレッチやインソールの使用を勧められることがあります。
痛みが強い場合は、ステロイド注射を勧められることもあるようです。
また、日常生活に支障をきたす場合には手術による靱帯の切断(=足根管の開放)が行なわれることもあります。
骨盤王国での足根管症候群に対するアプローチ
骨盤王国では、まず問診で症状の確認をしていきます。その後に全身を検査していき、足にどの様な負担がかかっているのかを診ていきます。
なぜ、全身を検査するのか。それは、症状が出ているのが足だとしても、足だけに問題があるのではなく足に負担がかかってしまう身体の状態に問題があると考えているからです。
全身の検査をすることで、足に負担のかかる原因を発見し、負担の軽減を目指していきます。その原因には個人差がありますが、歩き方や姿勢に起因することもあるので、そういった部分にも目を向けていきます。
その後に、足を正しく使えるようにトレーニングを入れていくなど、日常生活での足にかかる負担の軽減を目指していきます。
最後に
今回は、症状が進行すると日常生活にも影響を与えることのある足根管症候群について紹介させていただきました。
足根管症候群は、神経症状であり見た目には分かり難い症状です。足に負担がかかることで症状が発生してしまいます。
しかし、足にどの様な負担がかかっているのかは自分では、分かり難いものです。
症状が出たり、足にかかっている負担のことが気になる方は、ぜひ骨盤王国にご相談下さい。一緒に足の不安のない生活を目指しましょう!