登山で多い怪我・捻挫について

登山で多い怪我・捻挫について

自然に触れる事の出来る登山は、リフレッシュやストレス発散になり、健康に良いと考えられています。

その一方で、不整地を歩いたり、荷物を背負ったまま長時間歩くため、体への負担は決して小さいものではありません。

今回は登山を楽しむための怪我の予防法をお伝えします。

登山の怪我

先ず登山で考えられる怪我は、膝痛・腰痛・切り傷・骨折・・・・など色々ありますが、今回は登山の怪我の中で最も多い捻挫についてお話していきます。

捻挫は登山に限らず、日常生活やスポーツをやっている最中でも起きますよね?

ではそもそも捻挫とはどういうものか知っていますか?

捻挫とは?

皆さん「骨」は知っていると思いますが、骨と骨がくっついている所を「関節」と言います。その関節内で骨と骨を繋ぐ組織として「靭帯」がありますが、その靭帯を損傷や断裂してしまった状態を「捻挫」と言います。

靭帯には、関節の安定性を高める働きがあります。ですので靭帯を伸ばしたり断裂したりすると、関節の安定性が低くなる為、繰り返し捻挫をする可能性が出てきます。

一般的な処置法

では捻挫をしてしまった場合、どうすればよいでしょうか?

通常は、RICE処置が行われます。

RICE処置とは、

R=REST(安静)

I=ICE(冷やす)

C=COMPRESSION(圧迫)

E=ELEVATION(挙上)

の4つで構成される処置法です。1つ1つみていきましょう。

R=REST(安静)

・・・・安静に過ごす。無理に動かせば、それだけ怪我や腫れの度合いも増えて治りきるのに時間がかかってしまう。

I=ICE(冷やす)

・・・・炎症が起きている場合は、それを鎮めるために氷や冷水で冷やす。目安として大体15分前後冷やすと良い。

C=COMPRESSION(圧迫)

・・・・患部の腫れが強い場合は、それ以上の腫れを防ぐために、包帯やテーピングで患部の圧迫を行なう。

E=ELEVATION(挙上)

・・・・腫れや出血などを防ぐために、患部を心臓よりも高い位置に挙げて血流の滞りを防ぐ。

とこれらを行いますが、登山中は使える道具も限られるし、場合によってはその足で下山しなければなりません。当然安静になどなれず、患部に負担をかけていく事になります。

そういう点から登山での捻挫は、通常の捻挫よりも治るのにはるかに時間がかかります。

また関節にかかる負担も通常より大きい可能性が高いですから、その場合はしっかり関節の可動域を広げておいたり、周りの筋肉をしっかり緩めておくことが重要です。これは自己ケアとして行なうより整体などを受けた方が早いと思います。

捻挫をしない為の予防法

では捻挫をしないようにするには、どうすればよいでしょうか?

これは普段から足裏の感覚を鋭敏にする事です。

先ず分かりやすく手で説明します。

➀手を開いた状態で置いて、真ん中に線を引いて右と左に分ける。

②右側だけに体重をかけて押す。

③左側だけに体重をかけて押す。

④左右均等に押す。

右側だけ、左側だけで押したので、左右均等に力がかけられているか分かりやすいと思います。

④次は手の平中央辺りに真横から線を引いて、上と下に分ける。

⑤上だけに体重をかけて押す。

⑥下だけに体重をかけて押す。

⑦上下均等に押す。

上だけ、下だけで押したので、上下均等に力がかけられているか分かると思います。

⑧真ん中と真横に線を引いて4エリアに分ける。

⑨各エリアに体重をかけて押す。

⑩4エリア均等に押す。

ここまで行なうと手の平全面がビッタリ張り付いて押せてる感覚が出るかと思います。

これを足で出来るようにします。

足でこの感覚が出せると、1歩1歩ちゃんと地面をとらえられてるかどうかも分かりますし、登山では整地されていない所も歩く必要がありますから、特定のエリアでしか体重がかけられないという場面もあります。

日常的に意識をして、感覚を高めて下さい。

おわりに

登山中の怪我は、日常生活上での怪我よりも、環境や直ぐに十分な手当てが出来ないなどで、重症化しやすいです。

事前の準備体操・装備など万全を期して臨んで下さい。