ここではオスグッド病についてお話ししていきます。
オスグッド病とは?
オスグッドとは、正式にはオスグッド・シュラッター病と言われ、スポーツをしている小中学生の膝に頻発するスポーツ障害です。
太ももの前にある大きな筋肉(大腿四頭筋)はお皿の骨(膝蓋骨)を覆って、そのまますねの骨(脛骨粗面)に付着します。
オスグット病は大腿四頭筋腱の付着部である脛骨粗面が引っ張られることによって剥離骨折を起こしたり、炎症を起こして痛みが出てしまいます。
オスグッド病の症状
オスグッド・シュラッター病では患部の痛みに加え、脛骨結節の隆起、腫脹、熱感などがみられます。
スポーツなどの活動中に痛みが発症し、安静時には痛みが落ち着いていることが多くあります。
オスグッド病の原因
なぜオスグッド・シュラッター病で痛みが生じてしまうのでしょうか?
膝を伸ばす動作は、大腿(太もも)の前面にある筋肉「大腿四頭筋」が収縮し、膝のお皿の下の骨「脛骨結節」を引っ張ることで起こります。
しかし、成長期の子どもは、まだ軟骨の部分が多くて弱いため、筋肉が繰り返し骨を引っ張ることによって軟骨の一部が剥がれて、腫れや炎症を起こしてしまうのです。
一般的な対策
オスグッド・シュラッター病は成長期に一時的に認められる病気とされ、通常では成長を重ねると共に自然と治癒していくことも多い疾患です。
オスグッド・シュラッター病に伴う症状は、通常であれば数週間から数カ月後の間に軽減していくことが多く、激しい運動や、深く膝を屈伸する動作などを避けることが症状の軽減に繋がります。
症状の悪化を回避するために、大腿四頭筋のストレッチ、患部のアイシングなどが指導されます。疼痛症状がひどい際には鎮痛剤の服用や湿布を使用なども行われます。
症状が落ち着けばスポーツ活動や運動動作を再開することも可能ですが、スポーツする前後に出来る限りストレッチやアイスマッサージをする、そして膝にベルトなど固定具やテーピングをするなどの対策も推奨されます。
骨盤王国では
骨盤王国では、オスグッド・シュラッター病に対して、膝だけを施術するということはありません。
それは、そもそもオスグッド・シュラッター病を引き起こしてしまった原因が膝以外の部分にあると考えているからです。
確かにオスグッド・シュラッター病は、成長期の骨と筋肉の柔軟性の関係や、オーバーユースによって柔軟性が低下した状態でスポーツを続けることが原因で発生してしまうものです。
しかし、同じ運動量や練習量でもスポーツを元気にスポーツを楽しんでいる子もいます。オスグッド・シュラッター病を起こす人と、起こさない人の違いはなんでしょうか?
それは、大腿四頭筋の柔軟性の低下に加え、体のバランスの崩れや骨盤の歪みが原因で「大腿四頭筋の負担」が増えてしまっていることです。
大腿四頭筋以外の体の問題によって、大腿四頭筋の負担が増えているのであれば、仮に大腿四頭筋を柔らかくするストレッチをしたとしてもスポーツを再開するとまた痛みが発生してしまう可能が増えてしまいます。
そのため骨盤王国では、大腿四頭筋だけでなく体全体の検査をして、大腿四頭筋に負担をかけてしまっている根本原因を探していきます。
それが見つかればあとはその部分を良くしていくだけです。そうすることで大腿四頭筋の負担も軽減され、スポーツを再開したときにもオスグッド・シュラッター病が再発しにくい体を作ることができるのです。
最後に
オスグッド・シュラッター病を経験してしまうと、今まで通りスポーツを思いっきり楽しめないという方や、常に不安を抱えてプレーしているという方は非常に多いです。
しかし、オスグッド・シュラッター病になってしまったとしても、しっかりと体の状態を把握して、根本原因を解決していくことで再発の不安なくスポーツを楽しむことは可能です。
オスグッド・シュラッター病でどこに行けばいいか分からず悩んでいる方は、一番に骨盤王国にご相談ください。