サボり癖ではなかった!起立性調節障害で知っておきたい3つのポイント!

サボり癖ではなかった!起立性調節障害で知っておきたい3つのポイント!

2学期が始まり、約2か月が経ちました。学校生活はいかがでしょうか?
学生の皆さん、こんな悩みはありませんか?

・疲れているわけではないのに、体がだるい

・朝、起きづらい

・体がだるくて学校に行きたくない

こういった症状のある方は、もしかしたら起立性調節障害という病気かもしれません。周りからは、サボっている、気合が足りていないと言われがちですが、しっかりと治療が必要です。

そして、生活習慣だけではなく体のバランスを整えることも大切になります。

今回は、起立性調節障害がどんな病気なのかお伝えし、ぜひ知っていただきたい3つのポイントについてお話していきたいと思います。

 

起立性調節障害とは?

起立性調節障害は自律神経の調節がうまくいかなくなって起きる病気です。そう言われても、どんな症状かよくわからない人も多いと思います。

簡単に言うと、座った状態から立った時にたちくらみがすることがよくあって、ひどい場合は失神してしまうといった症状がある、朝が起きづらくなってきた倦怠感などです。

ただのだるさではなく、これらは、自律神経の機能がおかしくなってしまって起きている症状なのかもしれません。

もう一つの特徴は、午前中は調子が悪いけど、午後から夜にかけて調子がよくなっていくことです。そのため、眠る時間がさらに遅くなり、朝起きられないといった悪循環に陥ってしまい更に自律神経は乱れてしまうのです。

こういった症状に思い当たる人は、ぜひ1度病院に行ってみてください。貧血の有無や内分泌系の疾患が無いかなど詳しい検査をしてもらうと原因がわかって、きちんとした治療を受けることができます。

 

知ってほしいポイント①病気をしっかり理解する

当たり前のようでとても重要なポイントです。

起立性調節障害は、さまざまな要因によって引き起こされます。原因がどこにあるのかをしっかり理解することが必要です。

特にこの病気は、「怠けている」「気合が足りない」など根性論を持ち出されることが多いです。が、それだけでは決して治りません。

学校での勉学や部活動の成績、それに伴う人間関係によるストレスや生活習慣、家庭での生活などなどいろいろな原因があるのにも関わらず「根性」の一言で片付けられやすいのです。

そうなると自分自身を追い込んでしまったり、無理に頑張ろうとするので、違う病気を発症するなど、より悪循環に陥ってしまいます。

どうしても症状が改善しない場合は、身近な人に相談して、一度受診ししっかりと診断を受けるべきです。

 

知っておきたいポイント②食事

関係ないように思えるのですが、食事も重要になります。食事のタイミングが生活習慣の基本になっていくからです。

起立性調節障害を発症すると、午前中は調子が悪く、午後から夜間にかけて調子が良くなる傾向にあります。すると、食事をとるタイミングがバラバラになり1日24時間の感覚、サーカディアンリズム(概日リズム)がずれていっていしまうのです。

ここでいう食事とはもちろん栄養面のこともありますが、サーカディアンリズムを整えるためのタイミングとして重要になってくるのです。

また、塩分や水分を多めにとることも大切です。塩分は循環血漿量を増やしますので、血圧をあげる効果があります。

ですから、普段の食事やおやつなどで積極的に塩分を摂取する必要があるのです。水分も併せて摂取できるスポーツドリンクが効率的です。水分量は1日2リットルを目安にするとよいと言われています。

 

知っておきたいポイント③自律神経の乱れを整える

自律神経の乱れについて考えるのが起立性調節障害を理解するうえで最も重要です。

自律神経は交感神経と副交感神経に分類されます。それそれが体温調整や睡眠、覚醒、血圧の調整など私たちが生活するなかで重要な体のバランスをとってくれているのです。

起立性調節障害は前述のとおり様々な原因で発症します。

特にサーカディアンリズムがズレはじめると適切なタイミングで自律神経が働かなくなり、体に変調をきたし始めるのです。

生活のリズムを一定にしストレスの少ない生活を心がけ、体のゆがみを整えることで自律神経の乱れは少しずつ改善されていくのです。

周囲の理解が大切です!!

起立性調節障害の患者さんはとても悩んでいます。

「なんで自分だけがこんなにきついのだろう」

「自分だけがおかしいのではないか?」

といった風に追い込まれていきます。

周りも学校には遅刻してくるのに、夜は遅くまで連絡してくるから怠けていると思いがちになります。最近のネットニュースでも上がっていましたが、この病気が原因でいじめや自殺をする人もいるのです。ですから、家族だけでなく学校も含めてみんなが正しく理解することが大切になるのです。

いかがだったでしょうか?

今になって思うのですが、学生時代私の周りにもこういった症状の友人がいたように思えます。当時は私も完全に誤解していました。もしかしたら、この病気だったのかもしれません。

意外と身近に患者さんはいます。生活リズムや食事の調整と併せて、体の歪みも整えなければ、自律神経の乱れは治りません。

体のゆがみや自律神経の乱れを整えたいと思う方は是非骨盤王国に1度いらしてください!