もし、自分が外反母趾になったらどうしますか?またはもうなっている人もいるかもしれません。ひとまず病院に行ってみたら手術をしましょう!なんて言われたらビックリしますよね。
しかし、安心してください。手術だけが外反母趾の治し方ではないんです。今回は大学病院で成果が上がっている【包帯療法】をご紹介します。
もう手術しか治す方法はない!?
外反母趾になり、病院に行ったら、従来の保存療法をしばらく続けても外反母趾が改善されない場合は、手術を薦められるのがほとんどです。
「え、手術!?怖いな・・・でも治るなら・・・」と思われる方もいるかもしれません。しかし、手術で100%治るかといったらそういうわけではなんです。
手術をした後は良いけど、時間がたつにつれて元に戻ってきてしまうケースがあります。「せっかく手術したのに、戻ってしまうの!?」そう思いますよね。戻ってしまうには理由があるんです。
その理由とは【足の甲の筋力の低下】にあるんです。
足の筋力の低下は今まで外反母趾ブログで何度か紹介してきたとおり、外反母趾が起こる原因となる一つなんです。外反母趾が起こる原因ともなる【足の筋力の低下】を改善しない限りは、どんなに手術をしても再発してしまうのです。
確かに、遺伝や怪我などをしてから外反母趾になった人達は手術で治すのが一番良いかもしれません。
しかし、普段の生活の中で徐々に起こってきた外反母趾などについては手術を考えるのはまだ早い!!
今回ご紹介する包帯療法をはじめ、手術の他にも外反母趾を改善する方法はたくさんあるので、手術だけしかないとあきらめないでくださいね。
包帯巻きの効果
外反母趾の改善法でテーピングの方法はよく紹介されていますが、包帯での改善方法はあまり聞き慣れないかと思われます。
まず、なぜ包帯巻きで外反母趾の改善にできるのでしょうか?
そもそも外反母趾とは、足の筋肉が弱まることにより、指先を内側にひねるための筋肉がギュっと引っ張られてしまい、その引っ張られた筋肉により、第一指(親指)の付け根の関節から第二指(人差し指)側に曲がってしまう為に発症します。
包帯巻きはこの状態を解決するために、足の甲を伸縮包帯で巻き、足の甲をギュッと引き締めて、開帳足(足全体が全体的に横に広がる状態)を解消し、横のアーチを再び形成する事ができます。結果引っ張られていた筋肉がゆるむことにより、バランスがとれて、足の第一指の痛みが改善できるのです。
包帯巻きの方法
用意するもの
市販の五センチ幅の伸縮包帯を一本(少し厚手のもの)用意します。
①足の第一指のつけ根の関節と第五指のつけ根の関節のところを引き締めるように包帯を巻く
②我慢のできる範囲内で強めに、足の甲全体をくるむように5~6回巻いてしっかりとめる
※あまり弱く巻いては効果がありません。グッと強めに巻きますが、かといって痛くなるほど強く巻かないようにします。
時間帯
通常は寝ている間この包帯巻きを行います。ただ、包帯巻きをしていることが日中でもわずらわしくなければ日中も巻いていて構いません。
合わせてやってみよう!(足のマッサージ)
包帯巻きの効果をより高める補助療法を二つ紹介します。
今までのブログでも紹介してきましたが、1つは「足のマッサージ」です。足はからだの末端であり、血流が悪くなりやすい部位です。そこをもみほぐして血流を促すことは、外反母趾を治すうえで非常に効果があります。
ただ、いきなり強くぐりぐりするのはかえって逆効果、マッサージはあくまでやさしく痛みがないように行ってください。
①床に座り、外反母趾のある足をもう片方の足のひざの上にあぐらをかくようにのせます。
②ひざの上に乗せた足の甲と足の裏を両手のひらでサンドイッチするようにはさみます。
③てのひらのやわらかい部分で、足の甲と足の裏をまんべんなく、土踏まずのあたりから指先までなでるようにもみます
④赤く腫れているところがあるときは、そこははずして、お風呂上りの体が温まっているときに3~5分間行う
合わせてやってみよう!(つま先立ち体操)
包帯巻きと足のマッサージを毎日続けていると、硬くなっていた足の筋肉が軟らかくなってきたり、外反母趾による痛みが軽くなってきます。それを感じたら次に紹介する「つま先立ち体操」で足の筋肉を鍛えましょう。
①壁に向かって足を肩幅に開いて立ち、両手を壁やタンスなどにつける
②かかとを持ち上げて、つま先立ちになる
③足の親指に体重がかかっていることを意識しながら、三秒間ほどこの姿勢を維持する
④かかとを下し、10回繰り返す
このつま先立ち体操も体が温まっているお風呂上りに行うことをお勧めします。
いかがでしたか?今まで病院で手術を勧められた方でも、痛みも足の形も改善した【包帯療法】
寝る前のほんの少しの手間でその辛い外反母趾の痛みが改善されるのでしっかり行うようにしましょう。
また、合わせて紹介した「足のマッサージ」と「つま先立ち体操」もぜひ行ってください。現代では、なかなか足の先までしっかり筋肉をつける機会が少ないですが、「つま先立ち体操」は効率よく足の先までしっかり筋肉を鍛えることができるのでおすすめです。
手術しかないと、諦めず自宅でしっかり外反母趾を改善していきましょう!