ずきずき、じんじん?あなたの外反母趾の痛みはどのタイプ?

ずきずき、じんじん?あなたの外反母趾の痛みはどのタイプ?

みなさんは外反母趾の痛みは大きく分けて4つあるのはご存知ですか?
「外反母趾って親指のつけ根が痛くなるらしいから、私が痛いのは、足の指の間だから私は外反母趾じゃないわ」、「ピリピリする痛みがある、ただの足の痺れよね」

なんて思い、ほうっておくと大変!日に日に痛みが強くなり、取り返しのつかないなんて可能性も。そんなことにならないように、今回は、外反母趾の痛みの種類について紹介します!

どうして外反母趾で痛みがでるの?

まずはじめに、外反母趾はなぜ痛みを伴うのでしょうか?

痛みが出る理由は大きく分けて二つあり

①外反母趾によって、第一指(母指)の付け根が曲がっていることによる、関節の痛みや腫れていることによる炎症の痛み等の内的理由。

②第一指(母指)の付け根が曲がっていたり、周辺が腫れいることにより、靴等の履物により内側ですれて痛みがでる外的理由。

に分けられます。

外反母趾が起こる仕組みはなんなの?

では、外反母趾はなぜ起こるのでしょうか。

それは、足の筋肉の低下が一つの要因であり、

①足の甲の筋肉の力が弱くなる

②足全体が全体的に横に広がる状態になる(開帳足という)

③足の付け根の裏側にある、指先をぐっと内側にひねる為の筋肉(母趾内転筋)があり①の開帳足になると、足が広がった分だけこの筋肉がぎゅっと引っ張られる

④足の第一指(親指)は、つけ根の関節(MTP関節という)のところで第二指側にまがってしまう

このように、外反母趾の仕組みとは段階を踏んで起こることです。

ただ、②の足全体が横に広がる状態になっていなくても、③の指先をぐっと内側にひねる筋肉が突っ張ることによっても外反母趾になりえます。

外反母趾の痛みの種類

①MTP関節が腫れて痛む

前述のように、足全体が横に広がる状態になると、指先を内側にひねる為の筋肉が引っ張られ、足の第一指(親指)が第二指(人差し指)側に「く」の字に曲がってしまいます。

すると、第一指(親指)のMTP関節(つけ根の関節)が第二指とは反対側にでっぱってきます。
この状態で歩いていると、関節などの軟骨などにかかるバランスがくずれ、関節そのものが腫れて痛くなる事があります。

②バニオンの痛み

MTP関節(つけ根の関節)には、関節まわりがなめらかに動くよう、滑液包(バニオン)という袋があります。関節が曲がってくるとその滑液包がこすれるような刺激を受けて炎症を起こし、赤く腫れて痛むことをバニオンの痛みといいます。

外反母趾の中で一番多い痛みがこのバニオンの痛みです。

③足の第一指(親指)と第二指(人差し指)の付け根の間が痛む

この、親指と人差し指の間のいわゆる股の部分が痛む場合は、ここに付着している指先をぐっと内側にひねる為の筋肉(母趾内転筋)が引きつれて痛みがでます。

これは、「筋肉の付着炎症」と呼ばれていますが、一般的に考えられる細菌が入ったために起こるような炎症とは違います。

④ピリピリする痛み

足の指が曲がっていると、さらに指先がねじれることがあります。そうすると、表面に走っている細い神経がこすれて、神経痛のような痛みを起こすことがあります。

上記のように、外反母趾には4つのタイプがあります。
痛みは、はじめのうちは靴を履いて長く歩き回ったあとや、午後から夕方にかけて腫れがひどくなって痛くなるというのが一般的です。

それがだんだんひどくなってくると、一日中痛むようになります。人によっては寝ている間もズキズキと痛むという人もおり、夜中に痛くて目が覚めることもあります。

  

痛みは曲がり方で変わるわけではない

前述で、外反母趾の4つの痛みのタイプを説明しましたが、この痛み方は、指が曲がるにつれて痛みが強くなるわけではないんです。

大げさに言えば、親指の付け根が90度曲がっていても痛くないと言う人もいるのです。逆を言えば、ほんの少ししか曲がっておらず、腫れてもいないのにびりびり痛むと言う人もいます。

病院等では、外反母趾の重症度は痛みや腫れではなく、曲がり方によって決まりますが、曲がり方がひどいからといって痛みがひどくなるとは限らないことは知っておいてください。

痛風の痛みとの違い

外反母趾の痛みについて説明しましたが、この外反母趾の痛みとよく間違われるのが痛風です。

痛風は、高い濃度の尿酸が蓄積されナトリウムと結合して作られた結晶が関節にたまることによって痛みを発症します。その痛みは、突然起こり、立っていても、座っていても痛くてたまらない状態が続きます。

外反母趾との見分け方としては、足に体重がかからないようにした時に痛みが少し和らぐのが外反母趾、何もしていなくても痛くてたまらないのが痛風です。

見た目の違いは、痛風は足がパンパンに腫れあがり、外反母趾は骨自体が変形しているということです。本当は、外反母趾だけど痛風と思い込んで処置を間違えてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるので、しっかり見分けて処置を行うようにしましょう。

 

最後に

“外反母趾の痛みのタイプはご理解いただけたでしょうか?

外反母趾の人がこんな風に痛いといっていたから、自分はその人とは違う痛みだから大丈夫!なんて思わず、外反母趾にもたくさんの痛みの種類があるのを覚えておき、早めに気付くようにしましょう!もしあまりにも痛みが強い場合は、早めの受診をおススメします!