季節の変わり目や夜中に要注意な「喘息」の原因と対処法とは?

季節の変わり目や夜中に要注意な「喘息」の原因と対処法とは?

はじめに

今回は呼吸器系の「持病」として持っている方が多い「喘息」について、その特徴と対処法についてお話していきます。

喘息とは

喘息(気管支喘息)とは、空気の通り道である気管支に慢性的に炎症が起こる事からスタートします。

その結果、気管支が狭くなり、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーといった音が聞こえる喘鳴や呼吸困難などの発作が生じる病気です。

発症時期によって、小児喘息(~思春期)と成人喘息(20歳以降~)に分かれています。多くは成長に従って改善してくる傾向にありますが、小児喘息の約30%程が成人喘息に移行するといわれています。

医学的に、喘息が「完治」したという言い方が出来ないのも特徴の一つです。

喘息の症状とは?

呼吸困難を伴う咳が主な症状です。喘息の場合、夜間や明け方、あるいは運動直後などに症状が出るのが気管支喘息の特徴です。

上記のような症状の出方は、気管や気管支を支配する神経の特徴によるものです。内臓器の調整を行うのは主に「自律神経」の働きによるものです。

自律神経の内、副交感神経が優位に働くと、気管や気管支は収縮という動きを行います。

副交感神経自体は夜間就寝中や明け方などの休んでいる時間帯に働く神経のため、その時間帯に優位になり、結果気管支が収縮する(=狭くなる)事で、発作が起きやすくなります。

 

喘息の原因とは?

あまり知られていませんが、気管支喘息は、花粉症などと同じように「アレルギー」に分類されています。そのため、アレルギーの原因となるアレルゲンに暴露する事によって、喘息の症状が出現してきます。

ハウスダストや、ダニ、花粉、花火の煙などが気管支喘息を引き起こす例となります。その他、遺伝的要因なども一部関係しているといわれています。

喘息の一般的な治療法とは?

喘息の治療においては、気道の慢性炎症を抑えて、いかに喘息発作が起きないようにするかがポイントとなります。

主に使うのは「長期管理薬」と「発作治療薬」の2種類です。
・長期管理薬
:喘息による気道の過敏性を抑え、発作が起きないように気管支の状態を保つことを目的とした薬です。主にステロイドの吸入器が選択されます。

・発作治療薬
:喘息の発作が生じているときに使用し、症状を改善させる薬です。短時間作用型β2刺激薬(SABA)を使用し、狭くなった気管支を速やかに拡げて発作を抑制していきます。

骨盤王国でのアプローチ

呼吸器系の問題を抱えている方に多いのが「胸郭」の硬さです。慢性的に咳を繰り返すことで、肋骨が外側に押し出される形で硬くなり、うまく伸縮が出来ない状況になっている事が多く見られます。

骨盤王国では通常の施術では対応が難しい肋骨面の施術も、独自の施術法によってアプローチが可能になっています。肋骨面の施術を行い、胸郭全体の柔軟性を上げていく事でスムーズな呼吸機能の手助けを行います。

また、喘息の多くは「副交感神経」が優位になると、症状が出る、もしくは悪化してしまいます。上記のような施術に加えて、セルフケアの励行、独自の体幹トレーニングの運動刺激を加えていく事によって、より喘息発作が起きないような身体づくりをアシストしていきます。

終わりに

一度発作が出ると、非常に苦しい気管支喘息でお悩みの方、一般的な治療法でうまく奏功しない場合は、一度骨盤王国にご相談くださいね。