成長痛?踵が痛い!膝が痛い!そんなお子さんは必見です。

成長痛?踵が痛い!膝が痛い!そんなお子さんは必見です。

骨端症ってなに?

骨端症(こったんしょう)とは成長期である10歳前後に起こる骨の障害です。男の子に多く発生します。

骨端症は発生する場所によって様々な呼び方がありますが、今回はその中でも特に発生頻度が高い、シーバー病(セーバー病)とオスグッドシュラッター病についてお話していきますね。

こどもの体はまず骨が成長し、そのあと追いかけるように筋肉が成長していきます。成長期の骨は先端の軟骨である「骨端線」という部分から骨が伸びていきます。

成長期を過ぎるとこの骨端線は閉じ骨化しますが、成長期のこどもでは軟骨であるため構造的に弱くなっています。

https://www.shop-yukimeg.jp/c/03/#category_top_detail_04より引用

そのため繰り返しの負荷がかかると痛みが出たり、変形が起きる場合があります。

骨の成長と筋肉の成長で若干の時差が生まれるため、先に成長した骨に筋肉が引っ張られてしまい、痛みが出たり、骨膜がはがれたりする場合があります。

シーバー(セーバー)病とは?

骨端症の中でも特に踵の骨「踵骨」に発生するものをシーバー病と言います。多くは片方に発生しますが、まれに両足に起こることもあります。

運動の後や朝起きた時など踵に痛みが走ります。

どんな症状がでるの?

シーバー病の場合以下のような症状が出ることが多いです。

✔朝起きて足を突いたときに痛む。
✔運動後に踵が痛む
✔踵を押すと痛みが出る
✔痛みをかばってつま先立ち歩きになる
✔ふくらはぎのストレッチとすると痛みがやわらぐ
✔運動を控えたり、安静にしていると痛みがやわらぐ

原因は?

踵骨にはアキレス腱と足底筋膜という強力な筋肉がついています。

成長期でまだ骨化していない踵にランニングやジャンプ、ストップ動作など負荷によって引っ張られて炎症が起き、発症します。

https://www.sanada-seikei.com/sever/ より引用

またシーバー病になっている8割近くの子は偏平足であるとも言われています。

通常病院ではレントゲンで骨の形を確認し、必要な場合はMRIで炎症の状態を確認します。

痛みが強いときは安静にし、電気治療やマッサージで筋肉をほぐしたり、ストレッチを行い踵への負担を減らしていきます。インソールなどの装具を用い踵の負担を減らしていく場合もあります。

しかし、偏平足である原因をしっかり改善しないと、たとえ一時的に痛みが引いたとしても、同じところに負担がかかってしまいます。

オスグッド・シュラッター病は?

膝のお皿の下、すねの骨である脛骨の「脛骨粗面」という部分に発生する骨端症をオスグッド・シュラッター病と言います。

どんな症状がでるの?

✔膝が痛い
✔膝のお皿の下を押すと痛い
✔膝を曲げ伸ばししたり、ジャンプすると悪化する
✔運動を控えたり、安静にすると痛みが和らぐ
✔もも前のストレッチをすると痛みが和らぐ

原因は?

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.htmlより引用

太ももの前側の筋肉である「大腿四頭筋」がこの脛骨粗面に付着しています。

急激な成長や激しい運動、膝の曲げ伸ばしの繰り返しなどによって、この「大腿四頭筋」に負担がかかります。

負担が繰り返しかかると、付着部である「脛骨粗面」が引っ張られ痛みが出たり、剥離骨折になります。

もも前が固いお子さんやジャンプや膝の曲げ伸ばしを良く行うスポーツをされているお子さんに発生しやすくなっています。

多くの場合はもも前のストレッチをすると痛みが和らぎますが、ストレッチをして一時的に痛みが和らいでも、大腿四頭筋にかかる負担が変わらなければ、再発したり、その後他の怪我へつながる可能性もあります。

もも前が緊張する原因として反り腰や足首のかたさがある場合もあります。

ですので、痛みの出ている膝だけでなく普段の姿勢や運動時の体の使い方まで見ていく必要があります。

シーバー病同様に通常、病院ではレントゲンで骨の形を確認し、必要な場合はMRIで炎症の状態を確認します。

痛みが強いときは安静にし、ストレッチを行ったり、インソールなどの装具を用い踵の負担を減らしていく治療が行われます。

骨盤王国でのアプローチ

骨端症の多くは痛みが出ている踵や膝だけに原因があるわけではなく、そこに負担のかかる体の使い方や姿勢に問題がある場合が多いです。

当店では足の専門家であるスタッフが、痛みが出ている部分だけでなく身体全体の検査をし、何が原因で負担がかかっているのかを見ていきます。

今出ている痛みを根本原因から改善していくことはもちろん、今後成長していく中で再発防止までしっかりサポートしていきます。

最初は痛みが強くなくてもほおっていくと痛みが強くなり、やりたいスポーツが思うようにできなくなったり、日常生活にも支障がきたすこともあります。

また痛みが弱りからとケアをしないと、骨にまで影響が出てしまいます。

そうなる前に、成長期のお子さんで踵や膝の痛みが少しでもある場合は一度当店へご相談くださいね。