臼蓋形成不全は放置すると危険!?改めて考える臼蓋形成不全

臼蓋形成不全は放置すると危険!?改めて考える臼蓋形成不全

はじめに

足の長さが違う、足に違和感がある、最近歩いてても前みたいにすたすた歩けない。

でも見た目や違和感だけで特に痛みもないからどこに行っていいかわからない。臼蓋形成不全はアジア人、特に日本人に多く男性で0~2%、女性で2~7%が罹患しているといわれています。

大げさな手術をしたくない。でも、痛みや変形を出したくないという人はこのまま読み進めてください。

治療しないと大変なことに!?
臼蓋形成不全のリスク

病気には、ある疾患が起こると別の疾患に発展するケースがあります。似ている疾患やそれが原因で成るという密接な関係にあるからです。

では、臼蓋形成不全になる事でどういうリスクがあるでしょうか?実は日本人の変形性股関節症の中で元々臼蓋形成不全を持っていた人の割合が高いことがわかっています。

つまり臼蓋形成不全を治さないと将来変形性股関節症になる可能性が非常に高いということになります。

では、なぜでしょう。臼蓋形成不全とは股関節の骨と骨の受け皿のところが小さくなってしまってうまく体重を支えられない、脱臼しやすくなってしまうものです。

そして、変形性股関節症とは股関節の軟骨がすり減ってしまい骨盤の受け皿の部分と腿の骨の繋がっている部分が変形してしまうという疾患です。

その結果、臼蓋形成不全に罹患している事で股関節にある軟骨の部分がすり減っていってしまい、骨盤と大腿骨の変形をもたらし変形性股関節症となってしまうのです。

症状として最初は歩行時や運動時に違和感があったり痛みが生じることがあります。進行していくと徐々に痛みが明確になり、安静時、就寝時にも痛みが出るケースや歩行や日常生活にも支障が出るレベルになってしまいます。

臼蓋形成不全とは

では、実際に臼蓋形成不全とはどの様なものなのでしょう。

そもそも臼蓋とは骨盤と大腿骨が接着する部分で受け皿の部分のことを言います。言わば大腿骨を包んでいる蓋の様な役割です。

この臼蓋は通常、大腿骨頭の80〜90%の大きさが良いバランスとされています。身体を支えるためにはそれほど多く包み込んでいないとバランスを保てません。

ところが臼蓋形成不全だとそれよりも臼蓋が小さく50%くらいの症例もあります。

若い人では軟骨の厚みが保たれている事が多く症状はほとんどありません。そのため気づかずに進行していることが殆どです。

診断された時点で痛みがなくても、改善していかなければ変形性股関節症に移行していってしまう可能性が高くなるということです。

臼蓋形成不全でやってはいけないこと

臼蓋形成不全になるとさまざまなことに気をつけなければ進行を早めてしまう危険性があります。

まずは、体重を増やさないことです。体重が増えることによって人間の体はさまざまな部分により多くの負荷がかかってしまいます。

特に股関節は動作によって体重の数倍の力がかかる関節になるので、大腿骨骨頭を支えている臼蓋がこの疾患によって被りが浅く、面積が狭いと集中的に負担がかかってしまいます

結果的により強い痛みを感じることになってしまいます。体重が適正であれば股関節には余計な力がかからずに済むので症状が現れづらくなります。

また、ヒールを履くこともやってはいけないことの一つです。ヒールは足の筋肉が適度についていないと支える事が難しくなり股関節に負荷をかけてしまいます。

女性はヒールを履き始める20代前半から(最近では10代後半からも)症状が出始め、痛みを感じる人が多いです。

そのため、股関節になるべく負荷がかからない様、靴選びと重い荷物を持たないという事が重要になってきます。

骨盤王国でのアプローチ方法

臼蓋形成不全は様々な進行度合いがあります。
・かなり痛みが出ている人
・診断だけされて痛みが出ていない人
・変形性股関節症になってしまっている人

進行の早さは人それぞれ違います。痛みが出ている人に関してはその痛みを取りつつ今後その痛みが出ない様に施術していきます。

重心のかけ方や、どこに重心があるのかをしっかり確認しつつ上半身の位置も診て姿勢の指導を行います。

痛みが出ていない人には今後痛みが出ない様、適切な体重をコントロールしつつ、正しい姿勢を身体に覚えてもらい、正常な生活を送れる様に施術します。

変形性股関節症になってしまっている人は、上半身の負担と股関節周りの筋肉の引っ張りによって出てしまっている変形を矯正しつつ、トレーニングにより元の正常な場所に戻します。

骨盤王国ではその一人一人の症状に合わせて施術をしていきます。

最後に

骨盤王国には臼蓋形成不全は本当に治るのか、手術しなくて良いのかと疑問を持って来られる方が多いです。

今のまま痛みが出ない方も居ますが、正しい姿勢がわからずに生活をしていると変形性股関節症に移行するリスクが高くなってしまいます。

私たちはそのリスクを知っていただいて悩んでる多くの人を助けたいと考えています。早期治療でより快適な生活を送りましょう。