外反母趾で痛みがあるという方は多くいますが、今回は足の親指の裏の痛みの話しです。
裏の痛みは厄介で、地面を蹴るときに必ず当たるので痛みが出やすく、その痛みも強いのでついつい指を浮かせたり、びっこを引くような歩きになり、それが膝や腰の歪みにつながってしまいます。
今回はその指の裏の痛みを手軽に軽減、もしくはほぼ解消できる方法をご紹介します。これで病院で治療していてあまり変化を感じれない方は今までの治療は何だったのだろうかと思う方もいるかもしれません。
母趾が痛いからといってすべて外反母趾ではない
足の指の痛みときたら真っ先に思い浮かぶのが外反母趾だと思います。しかし外反母趾で痛みが出ている方の痛みの出るところは側面が主ですが裏はまた別の疾患になります。
私たちが施術をするときには外反母趾の方だけではないので今回の「種子骨障害」「種子骨炎」の方も紛れています。
しかし、一般の方は外反母趾だと思ってそのままにしたり、間違った対処法で悪化させてしまうことがあります。 痛いところをマッサージすることは炎症を長引かせ痛みが増してしまうことになります。
母趾種子骨障害とは
そもそも種子骨障害とはどんな足の障害なのかという話をしましょう。
母趾は足の親指の事です。その親指には種子骨という球場の骨が2つありますが、その骨が何がしかの影響でズレたり、骨自体が骨折、ひどい場合は部分壊死した状態のことを言います。
その場合、炎症症状があり、痛み、発赤、動きの制限 などがあり、痛む場所も骨が2つあるため、内側が痛む人もいれば、外側が痛む人もいます。
なりやすい人の特徴
この疾患は男女比の差はあまりない印象です。外反母趾は女性の方が8:2と断然女性の方が多いのですが、種子骨炎は男性でもなります。また、部活動などを一生懸命やっている若い方でもなってしまいます。
・陸上競技・バレエなど母趾での踏み込みが多いスポーツをしている
・クッション性のない靴(ハイヒール)を日常的履いている
などがこの疾患になりやすい方です。また母趾の動きが悪い方も種子骨にダイレクトにダメージを与えてしまうのでなりやすいと言えるでしょう。
母趾種子骨障害のセルフケア
ここからは自宅で手軽にできるセルフケアをご紹介いたします。
種子骨は2つあって内側と外側に1つずつあり、人によって内側と外側、両方と痛みの出方の違いがあります。
ポイントは種子骨付近にしている筋肉を緩めることによって指を引っ張っている緊張が取れ、種子骨が正しい位置に行くことで痛みが軽減していくという考えです。
種子骨の骨折や壊死などはこのアプローチでは効果はありませんが、骨に異常がない方でしたらこの方法で多くの方が楽になっています。
下記に青く色付けしている筋肉をマッサージすることで種子骨の痛みが軽減していきます。
指でしっかりと圧をかけてほぐすことで効果は得られますが、あまりに痛みが強い場合は加減しながら時間をかけてほぐしていきましょう。
足改善センターではどのようなことをするのか
種子骨障害の主な原因は継続した垂直の刺激になりますが、その場合は安静や靴の中敷きを変えるなどして対策が先決です。
それ以外に先ほどお伝えしたセルフケアをよりプロの手で調整することで即効性や変化をより感じることでしょう。
足改善センターではそれ以上に、足底に緊張性母趾の可動域制限がかかっている原因を調べていきます。多くは下腿の緊張ですが、それは不良姿勢やゆがみなどによって発生している場合があります。
首や内臓疲労などによって不良姿勢が発生し、歩き方が変わることで、母趾の可動域制限がかかることで種子骨への負担が増加していくなどの負の連鎖を根本から断ち切る必要があります。
施術は優しい刺激で調整していきますので体の負担はなく安全で安心して受けていただけます。
このような施術でどこに行っても回復が難しいと言われた方が回復しています。
自分の足で生きていこう
人生100年時代と言われています。医療技術も進んでいるので平均寿命が延びていくことが考えられます。しかし、ただ生きているだけではなく、自分のことは自分で出来る、健康寿命を延ばすことが一番大事です。
そのために私たちは食事や適度な運動、十分な睡眠時間の確保など今から継続してやらないといけません。足のケアも同様です。
足が不自由だと自分の足で歩くことが億劫になり、それが運動不足につながり、筋力低下やメンタルの問題を起こしやすくなります。
健康は足からと言われますので皆さんも足にすこしでも不安があれば早めに解消するように努めましょう。