心因性の腰痛というのが今クローズアップされています。この腰痛の特徴としては、心因性というだけあってストレスやうつ、不安感など精神的な不安定さから引き起こされているということです。
「心因性だから実際は痛くないの?」という意見がありますが、それはハッキリとは断言できません。本当に痛みがある場合もありますし、そうでない場合もあるからです。
そのようにあやふやな答えとなるのは、心因性腰痛の場合、脳が痛みを誇張して感じてしまうという傾向があるからです。この痛みを誇張するということが心因性腰痛の最大の特徴です。
なぜ、脳が腰の痛みを実際に感じている以上に誇張してしまうのかといいますと、それは精神的に不安定になっているが故に、全ての神経刺激に対して敏感になっているからです。なので、腰痛に限らず、騒音や歯の痛み、光、悲惨なニュースなどに対しても一様に過剰な反応をしてしまうという傾向があります。
改善法としては腰痛を改善するということではなく、精神的にリラックスして落ち着くということになります。ストレスがあればそれを解消するように心がけ、不安感や悲壮感が強ければ安心できる環境に身を置くなどの改善法が求められます。
一番大事なのは、その腰痛が心因性であるかどうかを「見極める目」になります。これは自分自身では見極められないことが多いので、信頼のおける熟練した医師などに診てもらうようにします。