激しい運動をするわけでもない、病気にかかったわけでもない、それなのに最近下半身に痛みやしびれが・・・何で?!特に思い当たる事がないのに出てくる症状に不安になってる方へ。その症状、精神的なストレスが原因で起こっているかもしれません。

坐骨神経痛とは?
腰痛に続いて発症することが多く、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。ひどい場合には麻痺や痛みによる歩行障害を伴うこともあります。
病名だと思いがちですが何かしらの影響によって「足にしびれと痛みが出ている状態」のことを「坐骨神経痛」と呼びます。
原因はなに?
原因としてよくあげられるのは腰椎椎間板ヘルニアや、高年齢になると腰部脊柱管狭窄が多いです。しかし捻挫で発症する場合もあればどこかで体をぶつけることで、あるいは病気により身体内部から症状が出てくる場合もあります。
「絶対にこれのせい!」と言うものではなく、何かがきっかけで坐骨神経が圧迫・刺激されるような状態になってしまうことで坐骨神経痛は引き起こります。
ストレスも大きな要因になる?!
ストレスというと、精神的な問題だから体と関係ないと考えている方が多いかと思います。
ですが実際には体に対し大きなダメージを与える部分です。体がどれだけ健康であったとしても精神的なダメージを受けてしまうと体が反応してさまざまな症状が出てくるようになります。実は座骨神経痛もストレスを引き金としてによって生じるケースも少なくありません。
では、ストレスを感じると体にはどういう反応が起こるのでしょうか。

ストレスを感じることで起こる体の反応
人はストレスを感じると、副腎という臓器からさまざまな種類のホルモンを生成し体を守ろうとします。
日々の疲労やストレスが適度であればしっかり睡眠をとって朝になれば回復していくのですが、いつまでも過度な疲労やストレスがかかると限りのある抗ストレスホルモンの生成がおいつかなくなり、ホルモン生成の為に働き続けている内臓は疲れてしまいます。
では、内臓がつかれるとどうなるでしょうか。
体は疲れた内臓がまだまだ働けるようにとかばってゆがみ始め、ゆがみによって負担のかかった筋肉は固まっていきます。
筋肉は「筋膜」という膜で全身覆われてつながっているので、どこかが硬くなると連動して近くから始まり全体的に硬くなってしまい、神経や内臓に負荷がかかってしまいます。
フル活動を余儀なくされ疲れた内臓も、硬くなったり在るべき位置から下がったりするので、腰から足にかけて伸びている坐骨神経は圧迫され坐骨神経痛に至ります。
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精神的な問題も体のゆがみや症状に非常に大きく関わっているんですね。
あなたの痛みはどこが原因?
体に痛みやしびれがでてくる場合、必ずどこかに原因があります。
坐骨神経痛だ!と言って症状の近くだけを部分的に治療や対策をしたとしても、根本的な原因が全身の筋肉だったり、内臓の疲労やストレスからであれば、そこが改善されなければ坐骨神経痛は改善されません。
仮に一時的に症状が軽くなったとしても、根本的な原因はまだ残ったままなのでまたぶり返してしまいます。
ストレスを溜め込まない体へ
ストレスを自分自身からなくすのが手っ取り早いように感じますがなかなか難しいですよね。自分の意識では「ストレス」と認識していなくても、体が「ストレス」と認識して処理している場合もあります。
また、職場や人間関係など生活に切り離せないものだとストレスを完全にシャットダウンなんて上手くはいかないですよね。
「ためない」というのは非常に難しいので受けたストレスのダメージをうまく体の内から緩めてあげる必要があります。

あたためて心も体もリラックス
体を温あたためると硬くなった筋肉はほぐれ、関節の動きをスムーズになり血行が改善されます。すると自然治癒力も内臓の負担もなくなっていきます。適度な運動や入浴で体を温めたり睡眠によって体を休めると「副交感神経」が働き体は回復へと働きます。
何が原因なのか、どうしたらいいのかわからないという方は、普段の生活スタイルや環境、睡眠時間など一度振り返ってみましょう。
まとめ
症状には必ず引き起こる原因があります。坐骨神経痛は過度な運動や加齢、病気からくるもの、と思いがちです。ですがストレスはもちろん当たり前に繰り返している姿勢やクセ、睡眠不足など普段のライフスタイルの積み重ねからも起こるということも忘れないでください。