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この記事を読んでいるあなたは大抵が出産を経験した女性が多いかと思います。 だとしたら今、産前と産後で身体の変化があり、何がしかの問題を抱えているのではないでしょうか?
例えば、
・下腹が出て戻らない
・腰が痛い
・胃がもたれる・便秘
・お尻が出てきた
・冷え・O脚
ここに上げた中で一つないし、複数あればあなたは間違えなく「骨盤」に何がしかの異常がある状態だと考えられます。この記事は産後の骨盤矯正の効果やタイミングを解説し、自宅で出来るホームケアをご紹介していきます。 この記事を読んでいるあなたは大抵が出産を経験した女性が多いかと思います。 だとしたら今、産前と産後で身体の変化があり、何がしかの問題を抱えているのではないでしょうか?
出産すると骨盤がどうなるの?
出産時は赤ちゃんを産むために、脳の下垂体という部分からリラキシンというホルモンが分泌され、骨盤周辺の骨と骨を繋いでいる靭帯をゆるめて骨盤が開きやすい状態になります。
ただ、骨盤が開きやすくなったとはいえ、赤ちゃんの頭の大きさは直径約10㎝もあります。
それに体もついてくるので、出産をすると骨盤が広がってしまうのは当然ですし、痛いのも納得出来ますね。
そのまんま放っておくとどうなるの?
骨盤が開いたままだと骨盤周辺の筋肉が正常に働かなくなってしまったり、様々な影響がでます。
その結果、内臓全体が下に下がる内臓下垂がおき、正常の位置ではない臓器は働きが悪くなり脂肪の分解などの代謝機能が落ちてしまいます。
さらに内蔵が弱化したことで内蔵自身が防衛反応としてエネルギー源である脂肪を溜め込む習性があるためさらに太りやすくなってしまいます。
特に出産後、おしりや太ももなど下半身が太くなったといわれる方がとても多いです。
産後の骨盤矯正のタイミング
産後の骨盤矯正のタイミングとはいつからか悩むところではありますが、産後から一ヶ月は安静にすることをオススメします。
一ヶ月後は出産でぼろぼろになった身体を回復させるための時間です。骨盤矯正を受けるには1ヶ月経った産後から2ヶ月目が理想です。
それ以降でも問題はありませんが、「リラキシン」というホルモンの関係で骨盤が一番動きやすい産後1ヶ月から6ヶ月が一番理想です。
仮に6ヶ月以降になってしまっても矯正は出来ますが、固まってしまっているので回数がかさむでしょう。
どのくらいの回数が必要なの?
骨盤矯正を希望の患者さんはたくさんいますが、骨盤矯正は一回では妊娠前の骨盤には戻れません。 人間の身体はプラモデルではありませんので、部品を交換したり、スイッチを切り替えるように骨盤が戻るわけではありません。
個人差がありますが、週に2回、1ヶ月は来院することが望ましいです。また、産後に、腰痛や鼠脛部の痛み、股関節の痛みなどがあれば尚更です。
骨盤が歪んでいるかセルフチェック
骨盤矯正を希望される患者さんの中で、どうして骨盤を矯正しようと思ったのか聞くことがあります。そう質問したら整骨院で骨盤が歪んでいると言われた、ジムのインストラクターから骨盤が歪んでいるなど、人から指摘されて歪みを自覚されます。
なので、自分で異変に気付くことはほとんどなく、大半の女性は、骨盤矯正をしたら「痩せやすい」「姿勢が良くなる」ということをテレビや雑誌で知って来院される方が多いです。
まずは自分の骨盤が歪んでいるのかどうかを簡単にチェックしてみましょう。
下の図のように足が歪んでいたり、体勢がきつかったりすると骨盤が歪んでいる可能性が高いです。
上の図のように左右の足の開きが違ったら骨盤の歪みが疑われます。
この図のように膝を曲げたら後の方が詰まる感じや痛みが出たら後の腸骨という骨盤の骨が閉じている可能性が高い。
仰向けで寝た状態で足を上の図のように上げて、足をお腹側につける時に痛みや詰まる感じがしたら腸骨が広がっている可能性がある。
骨盤の調整はどこに行けばいいの?
整体やカイロプラクティック、整骨院、鍼灸院、ヨガ、ティラピスなどたくさんあります。人の手を借りてやるのか、エクササイズで自分でやるのかの違いでもありますが、まず、ヨガなどのエクササイズはその人個人に合わせたレッスンならいいものの、万人に合わせたレッスンですので、骨盤の状態によっては逆効果になることもあります。
だったら、整骨院や整体・カイロプラックティックなど行って矯正を希望することがありますが、私の経験上、整骨院の先生は骨盤矯正が出来る先生は非常に少ないです。骨盤矯正風なマッサージぐらいが関の山です。
とはいっても勉強熱心な先生もいますのでその限りではありませんが整骨院にいく場合はその辺もしっかりHPなどでどんな人が通っているのかリサーチをしたほうがいいでしょう。
整体も同じで、ピンキリが激しいです。ですので、骨盤矯正に特化している院か、マタニティー整体など専門に特化しているところが安心ではありますね。
産後に骨盤などの骨格が歪むほかの理由
産後は骨盤が歪んでしまうということは有名ですが、それ以外でも身体が歪んでしまう要因はたくさんあります。その一つは育児です。育児でもまだ生まれたばかりの赤ちゃんは何時もおんぶや抱っこをしないといけません。ですので腕周り、肩周りがガチガチになり、姿勢が崩れてしまいます。
それだけならまだマシで、夜鳴きが2時間おきにあるなど、夜もゆっくり眠れないので何時も身体はダルく、そんなときに旦那さんがサポートしてくれたらいいのですが、仕事で忙しく家のことや子供の面倒まではなかなか行き届かないご家庭も多いようです。なのでストレスもたまり自律神経失調症になり、うつ病になってしまうこともあります。
産後は骨盤だけでなく、身体全体の歪みまでトータルで診てもらおう
育児は重労働です。骨盤だけでなく、日々の抱っこやおんぶで肩や、腕がパンパンになります。そうなると肋骨や首もズレが酷くなってしまいます。このような問題は骨盤を矯正しても改善できません。
はじめは骨盤矯正からスタートして、同時進行で身体全体を整えてもらいましょう。人間の身体はプラモデルみたいに、部分だけ調節したらいい訳ではありません。骨格全体の調和が取れてこそ真の健康を手に入れるということなのです。