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“「私のこの足は外反母趾なのかな?」そんな疑問を持ったことありますか?
「足に痛みがあるけど、テレビなどでよく紹介されている外反母趾の形とは違うからこれはなんなのかしら」、「足が腫れてる?むくんでる?よく分からないな」なんて思われている方もいるかもしれません。
あなたが持っているその疑問にお答えいたします!
今回は、外反母趾の種類についてご紹介します!”
外反母趾には実は5種類ある
最近、よくテレビや雑誌などで外反母趾のことが取り上げられるようになりましたね。
よく見かけるのは、足の親指の付け根から人差し指のほうへ曲がっている外反母趾ですね。
しかし、実は外反母趾の種類は5種類あるんです。
自分の足の形に違和感があったけど、テレビなどで紹介されている外反母趾の形と違うということから自分が外反母趾ということに気付いてない人もいるかもしれませんね。
次項で外反母趾の種類をご紹介するので、自分の足と比較してみてください。”
外反母趾の種類
①靭帯性外反母趾(じんたいせいがいはんぼし)
これがよくテレビなどで紹介されている外反母趾です。
足の指の付け根にある、中足靭帯(指が広がらないように締め付ける靭帯)が緩んでしまうことにより、足の親指の付け根が人差し指のほうへ曲がってしまう外反母趾。このタイプの外反母趾は、親指が大きく曲がっているのが特徴です。
【原因】足の筋力の低下
②仮骨性外反母趾(かこつせいがいはんぼし)
親指は曲がらないのに、親指の付け根の骨だけが出っ張ってしまう外反母趾。
【原因】歩き方(靴やパンプスが抜けないように足指を縮こませて歩いたり、指のつけ根で歩いているなど)
③混合性外反母趾
①靭帯性外反母趾と②仮骨性外反母趾が混合した状態の外反母趾。
混合性外反母趾は、はじめは靭帯性か仮骨性のどちらかで始まりますが、年齢を重ねるに連れて、両方の要素を伴うようになります
④ハンマートウ性外反母趾
指が縮こまっていたり、ハンマーのように曲がっていたり、上を向きすぎているといった足の形の外反母趾。(トウとはつま先の事)
足裏の指のつけ根が部分の横幅が広く、皮膚も肥厚していたり、足指が弱々しく見えるという特徴もあります。
【原因】先天性のもの(生まれつきなど)と、歩き方のくせ(窮屈な靴に圧迫されて指が縮こまっていたり、反対に大きめの靴を履いていて、靴が脱げないように指先をハンマー状にロックして歩いていたりなど)
⑤病変性外反母趾
病気や事故、ケガなどによって、著しい変形や脱臼が起こり、それに伴って発症する外反母趾。
【原因となる病気】「関節リウマチ」・・・関節の慢性的な炎症により、関節や関節内の骨に痛み・変形が生じる。「ヘバーデン結節」・・・指の第一関節が変形して曲がり、コブのように腫れ上がる。
⑤については、他の外反母趾と区別して考える必要があります。”
痛みがある外反母趾、痛みがない外反母趾
上記で、外反母趾の種類について説明しました。
多くの人は著しく足の形が変形していたり、外反母趾による痛みで日常生活にも支障をきたしてきたという理由で病院へ行こうと考えます。
しかし、上記の①~③の外反母趾では足の親指の曲がりはあるけど、痛みをあまり感じないこともあります。その場合、痛みもなく日常生活に支障がないので、「痛みがないからまあいいかあ!」なんて軽く考えがちになります。
足に痛みがある場合は、外反母趾がどんどん進行している真っ最中であり、一刻も早く処置を施さなくてはなりません。
痛みがある分については、患者さん自身も日常生活で困ってしまうのですぐに気付いて病院に行ったりと何かしらの処置を施しますね。
では、足に痛みがない場合についてはどうでしょうか?
「足自体に痛みはないから、そんなに焦らなくていいんではないか」と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、答えはNOです。足に痛みがないとしても早めの処置は必要になります。
じつは、痛みがないとは、ただ足に痛みが出ていないだけであり、必ず身体のどこかに慢性的な痛みが出ているんです。
例えばその身体の痛みとは、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、便秘、不眠などの自律神経失調症などです。
患者さん本人はこのような症状があっても、外反母趾(足裏の不安定)が原因だとは思いませんよね。
しかし、足裏が不安定だと必ずどこかに不調はきたし、じわじわと外反母趾の症状は進行しているのです。
逆に、長年肩こりに悩まされていた人が、外反母趾を治したことにより、肩こり自体も治るということです。
ですので、今足が痛くなくても、足の形が少しでも変形しているのであれば早めの適切な処置や予防、対策が必要となってきます。
ここで大切なのは、処置や対策が早ければ早いほど、治りも早くなるのです。
これで外反母趾の種類について分かりましたね。
よくテレビなどで紹介されている外反母趾がすべてではなく、他にも種類があるので、最近自分の足の形が・・・と思ってる方が、自分がどのタイプに当てはまるのか見てみましょう。
そして、痛みがあったとしても、なかったとしても早めの処置、予防が必要となります。
痛みがないからといって放っておかずしっかり改善していきましょう。