目次
「下腹部が痛くて起きれない」「痛くてつらいけど仕事がある・・・」
女性なら誰しもが経験する痛みですが、男性には一生経験することのない痛みなので職場での理解は未だに薄い傾向にあります。
女性の生理周期は平均28日で月に1回来るわけですが、痛みが出るのは約6日。それが閉経までの約40年間ずっと続くわけです。
コレは女性に生まれた宿命ですが、生理痛が酷すぎるという女性が年々増えてきているのはご存知でしょうか?
生理痛って何で起こるの?
そもそも、生理痛がなぜ起こるのかを確認しておきましょう。女性の身体の中にある「卵巣」では、毎月、妊娠のために卵が排出されます。
その卵が、男性の精子と結びついて赤ちゃんをつくるのですが、卵巣は、卵を排出するタイミングで妊娠できるように準備を整えています。それは赤ちゃんが納まることが出来るような寝床を作るよう指示を出します。
それで、子宮はその指示を受けて「寝床を準備」するわけですが、「子宮内膜」という寝床を子宮の壁の内側に作るのです。
そして、完成すればその寝床は精子が来るのをずっと待つことになります。しかし、その卵が生きている時間はわずか1日から2日だけ!
もし、その期間中に精子が来なかった場合は受精できず、死んでしまいます。そうなると、寝床は必要なくなってしまいます。 必要のない寝床は排泄しなくてはなりません。
その寝床が子宮の外に排出されたものが生理の際の経血です。
そして、排泄されるときにいくつかの原因で痛みが発生します
生理痛が激しい理由
1.子宮を収縮させる「プロスタグランジン」の分泌量が多い
生理中は、子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として体の外に押し出す働きをする「プロスタグランジン」が分泌されます。
このプロスタグランジンは生理に欠かせない物質ですが、分泌量が多すぎると子宮を必要以上に収縮させてしまいます。
そのため、軽い陣痛のような痛みを下腹部や腰に感じます。
2.子宮の出口が狭い
若い女性や出産経験のない女性に多い原因です。子宮の出口がせまいために、経血が外に流れにくいことから痛みを感じます。出産を経験すると、子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなる場合もあります。
3.冷えやストレスによって、血行が悪くなっている
女性は冷え症の人が多いですが、身体が冷えているときは血行が悪くなります。そのため、プロスタグランジンが長く滞り、痛みが続きます。
また、ストレスがたまっている場合も、ホルモンのバランスが崩れ血行が悪くなります。
そして血行が悪いと、骨盤内の血流が足りないため子宮や卵巣が正常に働かなくなり、プロスタグランジンが長く滞り痛みが増幅されます。
このように、身体の冷えやストレスは、生理痛を悪化させてしまう原因になります。
大きく分けてこの3つがあります。
しかし、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症といった病気が生理痛の原因となっている場合があります。生理痛以外にも、経血の量がいつもより多すぎたり、少なすぎたり、生理が来なかったりといった症状が出たら早めに病院を受診しましょう。
骨盤の歪みも生理痛を悪化させる原因の一つです。骨盤に歪みが起こると、子宮や卵巣が圧迫され、女性ホルモンのバランスが悪くなります。その結果、強い生理痛や生理不順などの症状が現れます。
でも骨盤が歪んでるか分からないという方が大半だと思うので、チェックしていきましょう。
骨盤の歪みチェック!
一つでも当てはまれば骨盤の歪みがあると思ってください。
足を組む癖がある
反り腰になっている
猫背
椅子に座るときダラーっと座る癖がある (深めに腰掛けない)
O脚・X脚になっている
靴底の減りが左右で違ったり、減り方が左右偏っている
スカートをはくとスカートの位置が変わっている
食事や睡眠時間が乱れていると思う
こんな座り方していませんか?
如何でしたか?ほとんどの方が一つは該当したと思います。そうなんです、現代人はほぼ骨盤が大なり小なり歪んでいるんです。
なら早速骨盤矯正をしなくては!と整体や整骨院を探すかもしれませんが、その前に自宅で出来る簡単ケアをご紹介しましょう。
骨盤体操でリセットしよう!
① 腰を左右回す
まず肩幅に足を広げます。
右に腰をゆっくりと回します。
およそ10回回したら、次は反対回しです。
反対も同じく10回程度回せばOKです。
② 骨盤歩き
床に足を伸ばしてすわり、骨盤だけで前後1m歩きます。
前後で1セット、一日3セットすると効果的です。
注意する点は足は90度で!
鎮痛剤を多用しすぎると・・・
「痛み止めは手放せないの」 っていう女性多いですが、あなたは大丈夫ですか?
鎮痛剤は一時的に痛みを抑えてくれるので便利ではありますが、それに頼りすぎると良くないこともあります。
■痛みはSOSのサイン
例えば虫歯でも痛いからといって鎮痛剤を多用すると本来のSOSを観てみぬフリをしてどんどん悪化します。
■薬が効きにくくなる
常用することで身体が薬になれ耐性ができ、薬の量が増えてたり、飲む頻度が増えたり、より強い薬を求めてしまう身体になります。
■臓器に負担がかかる
薬は肝臓で解毒しますので、常用することで肝臓の働きが悪くなり、疲れやすくなります。また、胃の不快感や便秘にも繋がります。
なるべく薬に頼らず生活習慣を見直し、根本解決するのがベストです。鎮痛剤を利用するのは悪くはありませんが、副作用などのリスクを理解したうえで服用しましょう。
女性は痛みとの戦いです
生理痛は女性の宿命ですが、痛みを最小限に抑えることは出来ます。なるべく薬に頼らずエクササイズや生活習慣を見直し生理痛を乗り切りましょう!