冬に多い肩こり・腰痛・神経痛は、厳しい寒さが原因になることがあります。
痛みなどの刺激を伝える末梢神経(知覚神経)は、私たちの体の全身に張り巡らされています。
体の末端部へ伸びていく末梢神経は、体の内部から筋肉の間を通って伸びていくものがあります。これは皮神経と呼ばれます。筋肉と筋肉の細い隙間を通るので、筋肉の状態により影響をうけやすくなります。
寒くなると、体が縮こまってしまう経験があると思います。その時、体の中でも筋肉が縮んで硬くなっています。すると、筋肉と筋肉の細い隙間を通っている皮神経は挟まれてしまい、圧迫を受けます。
寒さで筋肉が硬直し、間に挟まれた皮神経は圧迫され、傷つくこともあります。もともと皮神経などの末梢神経(知覚神経)は、痛みなどの刺激を伝えているので、それ自体が傷つくとそこから痛みなどの刺激が起こり、肩こり・腰痛・神経痛を起こしやすくなります。
毎年、寒くなると、肩こり・腰痛・神経痛を感じる。
こんな方は、寒さで筋肉が硬直し、末梢神経が圧迫されていることが原因で症状が起きていることが考えられます。
つまり、春夏秋冬で冬がもっともお体の調子が悪くなりますし、正しい治療が必須になるとうことです。
しかし、なかなか治療の時間が取れない方に、ご自分で出来る予防の代表的なものをご紹介します。
①寒さに体をさらさないこと・・・会社の通勤や外出する時には、必ず首元を温めるようにしましょう。
マフラーは必須で、頭を温めるニット帽も被りましょう。冷えは足元から来る事が多いので、足元もしっかり温めてください。※やみくもに沢山着込んだり、身体を締め付けるような服装、ハイヒールやつま先の開いたサンダルはNGです。
②適度な運動・・・自律神経のバランスをとるには、運動が効果的です。ジョギングや水泳などの軽く汗ばむ程度の強度の運動を続ける事で、全身の血流が良くなります。
③暴飲暴食はしない・・・この時期忘年会や、ご家族等でおいしい食事を召し上げる機会が増えるとおもいます。その結果、まず内臓から疲れ、反射として体、例えば筋肉などへ疲労が移ります。しかし、この時期ならではのお付き合いはどうしようもないという方も多いことでしょう。そこで、そういう方は出来る限り、カルシウムを摂取下さい。カルシウムは、筋肉の動かす・神経をキチンと働かせる・体内のデトックス作用があります。これなら、簡単に実行できますね。
④最後に、睡眠・・・7時間の睡眠をすすめます。更に、22時~夜中の2時、この4時間は睡眠を出来る限り取って下さい。お体を元気にする細胞に良い影響があります。特に、睡眠中に出るメラトニンというホルモンの働きで活性酸素という有害物質を除去します。
これだけで、冬に多い肩こり・腰痛・神経痛等など、厳しい寒さを少しでも快適・健康に乗り越えるチャンスが増します。出来るだけ、チャレンジしてみましょう!!
それでは、くれぐれもお体にはご自愛下さい。