交通事故の後から左肩と頭痛が激しい
本日で、4回目の治療。私の子供が通っている小学校校区にお住まいの50代女性患者への治療。我が子のクラブ活動にたまたま出席したことを機にお体の悩みに対してのボランティア活動が始まりました。その一部を今回はご紹介させて頂きます。
その女性は、2年前に自動車を運転中、信号待ちをしているときに後方からトラックに追突され病院へ搬送されたとの事でした。
左肩や左肩甲骨付近に刺す様な痛みがあり、どのような時にそのような自覚症状がでるのかと伺うと、どのような動きでも痛いのはもちろんのこと、何もしなくても痛いとのことでした。座っているだけでも常に刺すような痛みが付きまとい日常のありとあらゆる場面で困るとの事です。また、事故前は頭痛はなかったのにも関わらず事故後からはいつも頭が重く毎日毎日頭痛に悩まされているとの事でした。事故後から、これまでに経験したことのないお体の不調、このことによってまともに睡眠も取れなくなっており血圧にも影響が出てきているとのことでした。
【お悩み】
□とにかく左肩や肩甲骨付近が刺すように痛く重たい
□このことで日常生活に多々支障が出ている
□仰向けで寝ると肩甲骨や首が重たく、うつ伏せで寝ると首が回らず痛い
□横向きで寝ると少し楽だが、自覚症状はますます酷くなる
□横向きにしか寝れず寝返が出来ないので、体全体が固まって凝っていくのがわかる
□睡眠が取れないので疲れもとれず、血圧も高くなってきた
□いつも頭が重たく頭痛も激しい
□座位でも立位でも、横になってもどんな体勢でも肩を主にして辛いので休息がとれない
□何箇所も病院へ行ったがどこに行ってもいつも原因不明で、整骨院に行っても腹部に振動のある装置をつけられたり、時には電気をあてられるだけで一年以上改善しない
□このまま自分の体がどうなっていくのか今後が凄く不安
【可動域の検査】
□頭が異常に重たい
□左肩甲骨可動域制限
□首回旋制限
□脊柱特に胸椎の可動域制限
以上が主な検査結果
【一回目の治療】・・・平成28年1月5日
検査結果から、そんなにも難しい治療ではないと思いました。本日はまず初めに、全身の循環をあげるために全身の筋膜の調整を行いました。今後の治療を効果的にするためです。よくよく話しを伺うと、むくみが酷くお体の冷えが昔からあるからとの事だったからです。鼠径部を中心として治療を施しました。上記、検査の変化に対して緩みが確認されます。自覚症状の変化はまだここではありません。
【二回目の治療】・・・平成28年1月8日
本日は二回目の治療日。前回は、今後の治療の効果を有効的にするために全身の筋膜の調整を施し全身の循環を上げました。今回は、まずは前回同様の治療を施し、その後、脳脊髄液の調整を施しました。第一次呼吸の問題があると判断したからです。脳脊髄液の調整は頭蓋の矯正を目的とし、その様な時に有効な方法でもあります。治療後、上記検査内容の変化を確認後良好な変化を確認できました。患者に、体感覚の状態変化の確認を促すと、目がすっきり感を鼻の通りがよく頭と体が嘘のように軽いとのことです。
【三回目の治療】・・・平成28年1月11日
本日は三回目の治療日。本日は、前回検査内容に対して改善されていた、頭の異常な重たさ・首回旋可動域制限の再検査から開始致しました。共に良好でした。その後、脊柱特に胸椎の可動域制限の治療を施しました。事故時に後方から追突された時に脊髄時に胸椎に大きな負荷がかかったのではないかと思われます。その結果、内臓への神経の働きが悪くなり、腹部全体の硬さが目だっているのではないかと判断しました。治療と同時に要確認のために検査も重ね、その結果、軸を肝臓に置いた治療を施しました。その結果、検査でも胸椎の硬さは完璧に消え、患者の自覚症状の体感としても左肩ならびに左肩甲骨内側縁付近の刺すような痛み、また重たさも完全にないとのことでした。
【四回目の治療】・・・平成28年1月15日
本日は四回目の治療日。本日も検査から開始です。上記検査内容の異常は前回の治療によって自然とより改善せれておりました。本日はこれまでの治療を総合的に施し終了です。
患者本人の自覚症状も全て解決し、睡眠も安定しているとのことでした。あとは、血圧のこともあるので様子をみるように伝え、三月に確認のために診ましょうと言い残し本日はこれで終了です。
追伸
平成28年3月8日・・・その後の経過も良好で血圧も安定しているとの事でした。検査も問題なく良好でした。本当によかったですね。