仕事やデートで、オシャレな靴を履きたいけど、痛くて辛い…。
そんな女性も多いのではないでしょうか!?
合わない靴を無理に履き続けることが元凶である「外反母趾」や「内反小趾」。
実は最近、子どもにも増えているのです。
外反母趾は、足が痛いだけでなく、体の歪みを引き起こし、そこから、肩こりや偏頭痛、自律神経失調症、腰痛、膝痛など、体のあらゆる不調の原因になりかねません。
外反母趾・内反小趾とは?
【外反母趾】
足の親指が小指のほうへ曲がり、親指の付け根の関節が出っ張り、「く」の字に曲がった状態。レントゲンで骨の角度が20度以上なら、外反母趾と診断されます。
ひどくなると、親指が2番目の指の下に潜り込んだり、反対の指の上に乗ってしまったりすることもあります。
【内反小趾】
小指の付け根の関節が横に飛び出し、足の内側に曲がった状態。レントゲンで重症度が決まらず、痛みなどの症状で判断されます。
外反母趾や開張足と併発するケースが多いです。
原因
扁平足や開張足があり、先が細い靴など、足に合わない靴を履く習慣が加わって誘発されます。
【歩き方】
子供にも外反母趾の主な原因は、足の筋肉の未発達です。靴で足を覆い、足指を使って踏ん張らず、指のつけ根で歩いてしまうので足底筋群が発達せず、親指が曲がってしまうのです。
外反母趾の人の歩き方の特徴に、足指を使わないで歩く「ぺたぺた歩き」が見られます。足指を使わないので、足指まわりの筋肉は退化し、外反母趾が進行します。
【靴】
大きめの靴や、ヒールやパンプスなどの脱げやすい靴は、脱げないように無意識のうちに足指を上げたり(浮き指)、指を縮めて歩きがち(ハンマートゥ)になります。
指の浮いた状態だと、指の力が地面に伝わらず、その分、親指の付け根への衝撃が大きくなり骨が出っ張る外反母趾になってしまいます。
また、先の細い靴は、左右から親指と小指を圧迫し、足指の踏ん張る力を制限してしまうので、ますます筋力が弱まり、外反母趾・内反小趾が悪化します。
【運動不足】
外反母趾を起こさないためにはある程度の筋力が必要です。
運動が不足することで足指周りの筋肉が退化し、外反母趾を進行させます。
症状
靴を履くと、飛び出した部分が靴に当たって痛みが出たり、赤く腫れたりします。
さらに、歩くとき、親指で蹴りだせないため、足裏にタコができやすくなります。
外反母趾などが原因で痛むタコや巻き爪、陥入爪などは改善されることが多いので、自己処理せず、専門家に相談しましょう。
悪化すると、裸足で歩いていても、ちょっとした日常動作が痛みを感じるようになります。重症になると、親指の付け根の関節が脱臼して、親指と隣の指が重なってしまうこともあります。
自分でできる対策
初期の軽度の症状なら、親指ストレッチなどのセルフケアで悪化を予防できます。
また、外反母趾・内反小趾ケアのための靴を選びましょう。
【親指ストレッチ】
幅広のゴムを両足の親指にひっかけ、足全体を左右に引っ張りあうストレッチ。
コツは、指の力だけでゴムを引かないこと。また、痛みがある時は控えましょう。
【靴選びのポイント】
・ヒールは5cm以内…足が前滑りしない程度
・足先が狭くない…足指が動かせる程度のゆとりのあるもの
・甲にベルトがある…甲が圧迫されず、きちんとホールドされているもの
【インソールを敷く】
タコが靴に当たらないように、インソールを敷きましょう。
まとめ
まずは、足に合った靴を選び、日ごろから、足をチェックしましょう。
外反母趾は、ストレッチやトレーニング、テーピング、生活習慣の改善によって、改善することができますが、重度の場合は、手術を検討することもあります。
ストレッチなどで、なかなか症状が改善しない場合は、専門家に相談しましょう。