「最近、足の形が少し変なのよね・・・」、「形が少し歪んでいるけど、痛みがないからこれはテレビで言ってる外反母趾ではないのかしら?」、「外反母趾って高齢の人がなるから、若い私は大丈夫!」そう思っている人もいるのではないでしょうか?
近年、よく耳にするようになった外反母趾ですが、そもそも外反母趾ってなんなんでしょうか。
自分の足をまじまじ見る機会はなかなか少ないかと思いますが、もしかしたら気づかないうちに外反母趾になっていたなんて事もあるかもしれません。
今回は、そんな外反母趾とは一体なんなのか、どうしてなるのかを紹介していきます。
こんな症状でお困りではありませんか?
①足の親指の付け根が異様に痛い
②足の親指が外側(小指の方)へ変形している
③足の親指の付け根の骨が異常に外へ出っ張ってくる
④足先が異常に上を向いている
⑤怪我などによって、足元の形が著しく変形した
⑥足の親指の付け根に痛みがないけど、腰痛や肩こり、頭痛に悩まされている
①~⑥にかけて色んな症状を紹介しましたが、当てはまるものはありましたか?
これのどれか一つでも当てはまる方は、外反母趾の可能性があります。
外反母趾とは一体なんなの?
外反母趾とは、本来真っすぐであるはずの足の第一指(親指)が「く」の字に曲がって第二指(人差し指)の方へ向いてしまい、足の形が歪んでしまうことです。
そして、その第一指(親指)から第二指(人差し指)にかけての曲がり角度で診断基準がされます。
①20度以下 ・・・ 軽症の外反母趾
②20~40度 ・・・ 中等症の外反母趾
③40度以上 ・・・ 重症の外反母趾
この記事を読まれている方で、「私は角度的には軽症なのに歩くのも辛いぐらい痛むわ!」と言う方もいるかもしれません。
ここで大切なのは、曲がり方によって痛みの度合いが違うわけではないということです。
曲がり方が軽症でも痛みが強い人もいれば、曲がり方が重症でもぜんぜん痛くないと言う人もいるのです。
外反母趾はなぜなるの?
なぜ真っすぐのはずの足の指が曲がってしまうのでしょうか。
足が曲がってしまう原因の一つとして、足の筋肉の弱まりが原因となる事があります。
足の筋肉が弱まることにより、指先を内側にひねるための筋肉がギュっと引っ張られてしまいます。
その引っ張られた筋肉により、第一指(親指)の付け根の関節から第二指(人差し指)側に曲がってしまうのです。
では、なぜその足の筋肉は弱まってしまうのでしょうか。
現代では一日を靴で過ごす時間が長くなり、裸足で過ごす時間が減少してきました。
また、乗り物を利用する事が多く、自分の足で歩く事も減少しています。
最近では、赤ちゃんの時から靴を履くようになり、足の筋肉及び骨格形成に悪影響が出ているケースもあります。
現代社会で足の筋肉は低下傾向にあり、アーチの無い扁平足や横幅の広い足が増えています。
これが足の筋肉が弱まっている原因となるのです。
その他にも外反母趾になる原因として
・歩き方
・合わない靴を履いている
・遺伝
があります。
実は痛い外反母趾と痛くない外反母趾があるんです
外反母趾は実は痛いものと痛くないものがあります。それなら痛くない方が言いに決まってますよね。
しかし、外反母趾で足が痛くないからといって身体に何の影響もないかといえばそうではないんです。
足に痛みがない人達は、こり、頭痛、足・ひざ・腰・首の慢性的な痛みなどの不調を抱えている場合が多く、足以外に身体の不調をきたしています。ここで言いたいことは足に痛みがないからといって安心できないということです。
足が痛い時は症状が進行しようとする時、足に痛みがない時は、足裏の不安定なバランスを上半身で補うため身体の上部へ悪影響を及ぼしてしまうのです。
外反母趾で足の痛みがないからといって放っておかないことが大切です。
手術しないと治らないって本当?
外反母趾の場合、手術をしないと治らないとよく聞きますが、そんな手術なんでどうしようって思われる方もいると思います。しかし、それは間違いなんです。
実際に手術をしなくても、良くなったケースは多くあり、外反母趾になったからといって必ずしも手術をしなくてはいけないと言う事はないんですよ。
昨今、沢山の外反母趾の治療法があり、運動療法(足の筋肉を鍛えて治す方法)や包帯療法(外反母趾の部分に包帯を巻きつける方法)等が注目を集めています。
もし外反母趾になったとしても、このように手術以外の治療法はあるので、ご安心ください。
予防方法はあるの?
筋肉の低下が問題である場合、筋肉をしっかり鍛える必要があります。
足の筋肉を鍛えるには、歩くことが一番ですね。
しかし、ただやみくもに歩くだけでは予防策にはなりません。
正しい姿勢で、自分に合った靴を履いて歩くのがとても大切になります。
外反母趾について、お分かりいただけたでしょうか。
外反母趾とは日頃の運動不足等から引き起こされる、とても身近なものなんです。
忙しい現代社会の中でなかなか運動の時間が取れない事もあると思います。
しかし、ウォーキングなどは気分転換にも最適ですので、ぜひ生活の中に取り入れて、気分転換も兼ねて外反母趾予防を行ってみてください。