生理と腰痛ということですが、この両者密接に関係しています。よく生理痛が辛いといって腰を抑えている方がいらっしゃいますが、これは生理痛が腰に及んでいる証明だと思います。
なぜ、生理痛が腰痛となるのかといいますと、子宮は腰の内側に位置していて、子宮が痛むとその影響が体表部にも及ぶので腰が痛むのです。これは放散痛という痛みであり、実際には腰には何ら痛みの影響はないものの、痛みの放散によって腰が痛んでいるのです。
この場合の腰痛の改善としては、腰には原因はないので腰の骨や筋肉の状態を改善するということは行いません。それらではなく、月経の痛みを改善する薬や、血流を改善する作用のある薬をのむことによって緩和させます。
また、生理中の腰痛改善には、日常生活において自分の体を養生することも大切です。養生とは無理しないように体を保護することをいい、激しい運動や厳しい寒さ暑さ、ストレス、寝不足、飲食の不摂生などを改善して体の負担を減らすということを行うと症状改善に有効です。
更に、普段より甘いものの過剰摂取や運動不足、ストレスなどがあれば改善し、血液の流れを良好にしておくということを行うように心がけると、徐々に生理痛の度合いが低下するに従い腰痛の度合いも減ってきます。