腰痛が一番多く見受けられる年齢としては高齢者と断言することが出来ます。これは自分の周りを見ても、医療機関にかかる人の統計を見ても明らかなことであります。
なぜ高齢者に腰痛が多いのかといいますと、単純に老化というのが答えとなりますが、老化によってなぜ腰痛が生じるのかということについてご説明します。
人間は老化すると体が弱ります。その弱りとして一番顕著に表れるのが筋肉です。これは老化によって体を動かさなくなることや、ホルモンなどの分泌が低下することなどが関係しています。
筋肉が弱ると一番ダメージを受けるのが、それに支えられている骨や関節です。骨や関節などはそれ単体では体を支えることが出来ません。筋肉に支えられて初めてその役割を果たす事が出来るのですが、老化によってその筋肉が少なくなると、骨や関節などに負担がかかり変形したり、関節が押しつぶされたりしやすくなり痛みが発生します。これが老化による腰痛のメカニズムです。
その他としても骨自体が脆弱になることによって、神経が圧迫されて腰痛や各種関節痛が引き起こされることもあります。
以上のような理由で高齢者に腰痛が多くなっているのです。特に背骨部分は筋力が低下するとその影響をもろに浴びてしまうという構造になっています。よって、他の部位よりも痛みが引き起こされやすいのだと思われます。